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四季桜は、米づくりへのこだわりから始まります。
 2003/9/26更新

◆高松仲雄さんの酒米・五百万石の栽培経過◆
柳田地区は、県の中央部、鬼怒川の右岸に展開する沖積低地の水田地帯の一部です。その柳田で酒米・五百万石に取組む7軒の専業農家は米作りのプロで、そのキャリアの証明に、コシヒカリでは県平均を大きく上回る反収量10俵強を継続して記録しています。
柳田酒米研究会会員は、酒米作りを支援する酒造元の愛好者で、自分達の作った米が多くの時間と労力のなかで日本酒の顔でもある吟醸酒へと姿を変え、飲んだ多くの人達を感動させる日に思いをはせ、栽培の難しさや労力を苦とすることなく五百万石栽培に取組んでいます。
今年度も柳田酒米研究会の会員7名は、430アールの作付面積で五百万石栽培を行いますが、今回、柳田酒米研究会代表世話人である高松仲雄さんの五百万石栽培を、経過を追ってご案内させて頂きます。どうぞホームページを通して、ご一緒に米作りを体験されては如何でしょうか。

◆平成15年4月19日 播種(種蒔き)◆
五百万石は、5月中旬田植えで、出穂(しゅっすい)はコシヒカリより7〜10日程度早く、成熟期は6〜9日程度早い早生種です。障害型冷害に弱いので、7月上、中旬の低温の影響だけは避ける体型とします。
株を太くする為に、種籾は10アール当り3Kg、播種(はしゅ)量は、乾燥籾で90g/箱と薄蒔きします。育苗箱に2cmほど水稲育苗粒状培土を敷いて種を蒔き、その上に8mm程度粒状培土を覆土します。
一般的には播種後20日で田植えとなりますが、酒米は薄蒔きため30日程度育苗し、5月17日に田植えを予定しています。
高松仲雄さん一家総出の種蒔きです。 水稲播種機による種蒔きの準備 育苗箱(縦60cm×横30cm)に乾燥籾90gを蒔いた状態。ラブシートをかけて種蒔き終了です。
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◆平成15年4月25日 播種箱覆うシートを外す◆
種蒔きから6日、種籾は1cm程に生育し、太陽光線の日焼けを予防し緑化する為かけていたラブシートを外しました。この時点で注意する点は換気口から雀が入り、顔を出したばかりの種籾を食べてしまうことを防ぐ点です。五百万石の栽培は、雀との戦いといっても過言ではありません。
播種後、6日目の発芽状況 発芽状況を確認する高松仲雄さん画像をクリックすると
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播種後、初めてラブシートを外す。

◆平成15年5月18日 田植え◆
播種から1ヶ月、17cmに伸びた苗の移植を行いました。
米の栽培方法でひと昔前と大きく違った点の一つは、苗の移植です。田植え人が一列に並び、横に張った糸の田植え箇所の目印部分に手植えしていた写真をご覧になられた方もあるかと思います。現在は、田植機の性能が大変向上して安定した移植が行える点から、田植機による移植が一般的となりました。
酒米としての特性を発揮するためには、登熟歩合と千粒重の向上に重点をおいた栽培が重要です。適正生育量として、総籾数は1平方メートル当り26,000粒前後、玄米千粒重26g以上を目標とします。その為に薄く播種して太く生育した苗を、一株当り3本移植し、移植密度は一坪当り60株、畝間(うねま)は株間30cm×18cmで行います。隣の田圃の苗は5月初旬に田植したコシヒカリですが、既に青々と生育しこの違いがお分かり頂けるかと思います。
移植後のこれからのポイントは水管理です。我が子の成長を見守るのと同じ思いで1日数回、水廻りを行います。
平成15年5月18日 田植え 平成15年5月18日 田植え 平成15年5月18日 田植え
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◆平成15年6月18日 分結始まる◆
田植して1ヶ月、分結が始まりました。7月23日が出穂予定ですが、7月上、中旬に冷温になった際の対応、イモチ病、モンガレ病等の病気対策、亀虫等の害虫対策と神経を払う日が続きます。健康の身体には薬が不要なように、健康な苗も同様です。
柳田地区は、米の栽培同様にトマト、キュウリ等の野菜栽培が盛んです。これ等の野菜に登録以外の農薬がかかるのを防ぐ点から、今年から航空防除を行わなくなりました。

この点からも今年は、米作りの実力が問われる年となりました。健康な身体に薬が不要なように、健康な苗も同様です。今後も健康な苗作りに励みます。
平成15年6月18日 分結始まる 平成15年6月18日 分結始まる
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◆平成15年8月1日 出穂始まる◆
7月23日の出穂予定を遅れること10日、8月1日ようやく出穂しました。平成5年の『百年に一度』と言われた時の不作のことが頭をよぎりましたが、よもや平成5年に学んだ低温時の深水対策を行うとは予想だにしていませんでした。
 7月末、栃木県農務部では米の状況は1週間から10日の遅れで、10数パーセントの不稔粒が発生すると予測していますが、梅雨が明けた8月は高温の日が続くとの予報であり、これで幾分持ち直すのではないかと思っています。
 改めて天候に左右される米作りの難しさを実感している昨今です。
平成15年8月1日 出穂始まる 平成15年8月1日 出穂始まる
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平成15年8月20日 稲穂 ようやく頭を垂れる◆
予報に反して冷夏となりました。8月に入っても暑さを感じない曇りの日が多く、今年は残暑お見舞いの挨拶はそぐわない感じがします。この夏の日照不足の影響は大きく、ここにきて野菜が高騰していますが、米にも影響が出ています。
平成5年の冷夏の際には、米が100年に一度の不作と言われたものでしたが、今年も東北地方の一部では平成5年と同じような状況の産地もあるようです。
柳田では平成5年の時のようなことはありませんが、やはり日照不足の影響はでています。例年より10日前後遅れて五百万石の稲穂もようやく頭を下げ始めました。9月中旬頃に稲刈りの予定ですが、例年より収穫量でも千粒重でも下回るのではないかと思っています。
雀が五百万石の稲穂の頭を垂れるの待っていたかのように到来しました。コシヒカリの稲穂はまだ立ったままの状況なので(右下の写真)、五百万石が集中攻撃に遭っています。雀除けの風船(オバケとも言います)が雀に睨みをきかせています。
平成15年8月20日 酒米・五百万石の稲穂 ようやく頭を垂れる 平成15年8月20日 酒米・五百万石の稲穂がようやく頭を垂れる コシヒカリの稲穂です
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◆ 平成15年9月15日 稲刈り ◆

実りの秋、収穫の秋を迎えました。昨年の稲刈り日より遅れること10日、ようやく稲刈りとなりました。十数年使用したコンバインが具合悪く、今年は新しいコンバインを購入しました。農協職員、農機具メーカー立会いで今年最初の稲刈りを行いましたが、収穫の喜びと共に、新しいコンバインを操作する緊張感も相俟って当日は大変心地よいものでありました。
ところで平成5年の冷夏の際には100年に1度の米の不作と言われましたが、10年後の今年、新聞報道で太平洋側の東北地方は著しい不作と発表になりました。まさに天の恵みを受けて栽培する米作りであることを思い知らされます。
栃木県でも7、8月の日照時間は例年の50%と厳しい年でしたが、このような環境の中でより神経を払った水管理が功を奏し、平年をやや下回る程度の収穫であったかと思います。乾燥、籾摺り後の22日に出荷米の検査があります。この時点で今年度の米の等級が決定するのですが、田植えから4ケ月、冷夏のもと一喜一憂して育てた米の生育結果がどのように評価されるのか期待と不安が交差して落ち着かない日々が続きます。

平成15年9月15日 稲刈り 平成15年9月15日 稲刈り 平成15年9月15日 稲刈り
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◆ 平成15年9月22日 酒米検査 ◆

9月18、22日、今年度1、2回目の計画流通米の検査が行われました。出荷になった米は、農産物規格規定により「容積重」「整粒」「形質」「水分」「被害粒等」が検査官により検査されて等級の格付けがなされます。醸造用玄米はうるち米と異なり、心白(酒米の核となる部分で、タンパク質が少なく酒造りに適します)の有無、位置も検査対象となります。今年は7、8月の日照不足と、また逆に9月に入ってからの猛暑の影響もあり胴割れを起こし易いなど米作りには厳しい年度でしたが、どうにか1等の格付けを頂きました。

ところで米は出穂してから直ぐに一つ一つのモミが割れて米の花が咲きますが、ご覧になられた方は少ないのではないでしょうか。稲は自家受粉の植物ですので、一つの花の中のおしべの花粉とめしべの中の卵(らん)が一緒になって受精します。真夏の特に11時から12時の間に最も多く咲き、花が咲くと同時に受粉が始まり、受粉後、まもなく核が分列し開花24時間後には50個内外の胚乳核となります。天候が悪いと2〜3日かかって受精し子孫に種を残します。なかなか神秘的なものです。このように自然の恵みを受けて米作りに関わっておりますが、麹の胞子と米の花など酒造りと似かよっている点があると感じます。特にモノを造る(作る)喜び、感動を実感する時には尚更です。

平成15年9月22日 酒米検査 平成15年9月22日 酒米検査
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